『さぁ行こうぜ!マチュピチュ!』 【4日目前編:マチュピチュから帰るよ】
魔女との恋愛、飛行機乗車トラブル。
7時に起き、朝食に向かう。
どこの宿もパンとソーセージ、ハム、味の無いチーズがあるだけ。
でも、この旅の朝食で1番美味しかったかな。
朝食のドリンクにはコカ茶がありましたが、日本人観光客の方がコカの葉を食べてしまったようで、下痢になっていた。
皆様もくれぐれも食べないように。旅が違う意味のトリップに変わってしまいます。
宿からは歩いて5分程のところに、マチュピチュ駅があるのでここから再び1時間30分の鉄道の旅。
駅の待合い~
列車~
さて、マチュピチュを離れます。
さすがに名残惜しいですね。
列車から見る景色は、昨日の往路同様に壮大です。
復路も同様に素敵な鉄道旅を楽しめます。
走り出して30分程経ち、途中の駅に停車しました。
「んっ!?」
「なんだ!?」
久々に、今あるだけの視力を全開で使いました。
レーシックの力を最大限ですよ。
そう、駅の裏の茂みから『魔女』現る!!!
ややポップな感じもしますが、おそらく40年目のベテランの魔女でしょう。
背中の曲がり具合が、より雰囲気を出しています。
何をするかと思えば、持っている花を買ってくれと全身にある魔女オーラを惜しみなく出してきます。
もう、この時点で魔女の眼は僕しか見ていなかった。
言葉を発することなく、ただ僕を見ています。
ここで、体が動かなくなります。
この数秒の間に僕は、魔女…いや彼女のことを好きになり始めています。
知らぬ間に、そういう力を出されていたのでしょうか。
僕が彼女に魔法を掛けられている間に、紳士的な西洋人の乗客が窓からお金を投げて交渉は成立したよう。
こうやって観光客から、お金を頂いているのでしょう。
危なく、ペルーに彼女が出来るところでした。
電車がこの駅から動き出した時には、魔女の曲がった背中は体操選手以上に真っ直ぐになっていた。
その買われた花と同じものが、線路沿いに一生かけても摘めんでしょうってくらい咲いていたことは花を買った西洋人には絶対に言えなかった。
さぁ、そんなこんなで昨日出発したオリャンタイタンボ駅に戻ってきました。
到着とほぼ同時に、土砂降りの雨が降り始め、それはそれで心地良いと感じるのと同時に、「あっ、マチュピチュから離れてしまったんだ」と実感した。
念願のマチュピチュ遺跡は今思えば、あっという間だったな。
ここから、バスでクスコの街に行き食事をした。
そして、首都であるリマへ向かうために再びバスに乗りクスコ空港へ向かう。
世界遺産である街の為、交通量もやや多くクスコ空港への到着が予定より遅れる。
航空会社の職員に「搭乗手続きは出来るか」と聞いたところ、「ノープログレム」と言われひと安心!
搭乗券とパスポートを出し手続きをしてもらっていると、
!!!
何を言っているのか、わからないけど「申し訳ないですが、この便には乗れない」みたいなことをスペイン語で言ってる様子。
スペイン語は分からないですが(英語もだが)、完全に表情が
『無理なんだよ、日本人…』です。
いやいやいや!!
何言ってるんだ、綺麗なお姉ちゃん。
つい2分前には、搭乗出来るって言ってたやん。
リマ行きの飛行機は次いつ出るんよって思いながら、完全にスピルバーグ監督・トムハンクス主演の映画ターミナルを思い出していました。
そして、ターミナルでどう過ごそうかと考えます。
セクシーなお姉さんがいるバーは近くにあるのか、暇すぎてちょっとスペイン語上手くなってしまうんじゃないかと色々な心配をしていた。
なぜか、野良犬も心配して急いで駆けつけてくれました。
ここの空港のセキュリティは万全だなと思い、肩の力が抜けます。
これで、3泊ぐらいはターミナルで過ごせると心の準備が出来ました。
その後、航空会社職員の話を聞いているとクスコ空港からリマ空港への飛行機は数十分置きで出ているとの事で、安心とともに少しがっかりする自分がいた。
ワンちゃんはWi-Fiを契約して、一足先に帰られました。
ようやく、1時間後の空席を確保し出発できることになった。
海外はこのような事は頻繁にあるので、まぁ仕方ない。
僕の予想では、チェックイン手続きがぎりぎりだったので、キャンセル待ちしている客を入れてしまったのではないかと思っている!
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